お寺の台所から

私は来客の直前に、バタバタと棚の上のホコリを拭いたり、その辺を掃いたり‥（ま、言ったらキリがないのでこの辺で止めときます）
そしてうっかり花びん等を倒して、更に拭くところが増えたりする‥
一見集中しているようですが、気は散漫限りない。
目的重視のこれって妙に薄っぺらいものです。
こんな時、たとえその辺が少しきれいになったとしてもお掃除の達成感はあまりありません。
というか、なにせ気が急いているのでそんなことを思う余裕もないというのが本音

ところで、今週月曜日と木曜日は写経会でした。
時間内に終わらないと誰かに迷惑がかかるとか、書かないと今日のご飯が食べられないとかの切羽詰まった事情があるわけではなく、
写経は机の前に座っている自分自身と自分が動かしている筆との無言の対話があるだけ。
出向いてまで書きに行って、帰りはそのまま手ぶらで帰ってくるなんて、なかなか味わい深い行為ですね。
こういった行動には経験者のみが味わうことができる「達成感」があるかと思います。


達成感の中で帰宅。
帰宅した後もずっとご機嫌。
もしかすると自分が余裕がある分まわりの人にもより優しく接したり‥
理想は、です。
こんなに完ぺきにならないところが、人の面白いところでもありますけれど(^_-)-☆

ところで冒頭のドロナワな私、いつも焦ったままなのでしょうか。
事実はさておき、
「今日は思いがけずに片付いてよかった～」
とか、あれれ
いつの間にか自分の中で都合の悪いことは白紙に戻して、なかったことになってしまっています。
どうも後で勝手に記憶を塗り替えてる可能性。
記憶力が少ないということも時には便利なことがあるようです

ところで最初の写真は私が憧れる達成感のイメージ。
時と共に狙ってもいないのにさり気なくまわりのお役にも立っているなんて、実に最高です。

「達成感はんぱないっす！」
（これ、落ち葉の声のつもり）
見ただけでいつの間にか勝手に自分も落ち葉の達成感を感じております。
思い込みというのは塗り替えられる記憶と同じで、自由自在のようです。


これは先週見た近くの公園のアジサイ。
これはこれでまたかっこいい。
青葉の頃は「やっぱ青葉が最高！」なんても思いますが。

＝お知らせ＝
毎月第２土曜日、つまり今夜も写経会があります。
こちらは19時開始です。